羽アリとは?
蟻道(ぎどう)とは ?
床下が湿気ていると何が悪いの?
ほかに木を食べる虫は ?

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Q1

羽アリとは?

A1 羽アリには種類がある

シロアリの羽アリとアリの羽アリの2種類あり、識別する必要があります。(参照 アリの羽アリと区別する) アリは雑食ですが木は食べないので、建物に害はありません。
さらにシロアリの羽アリには3種類あり、これも識別する必要があります。(参照 羽アリで見分ける) 

羽アリで被害を発見する

羽アリは、新しい巣を作るために、いっせいに巣から飛び立ちます。これを群飛といい、毎年決まった季節に見られる現象です。(参照 羽アリで見分ける) 巣の近くの少し高いところに特別の出口を設けて待機し、穏やかな天気の日に気温が上がってくると、いっせいに外に出て飛び立ちます。 その数が多いので、飛び立つ直前は出口付近一面に黒いボロ布が動いているように見え驚かされます。 しかしこれは逆に、またとない被害発見のチャンスでもあります。

羽アリの飛来は被害の赤信号

羽アリはしばらく飛んだあと降りて羽を落とし、オス・メス一対で、十分な湿り気と餌のある場所にもぐりこんで巣造りを始めます。
羽アリの飛来は、近くにシロアリの巣があること、毎年この羽アリによる巣造りの危険にさらされていることを意味します。 また、巣からは働きアリが餌を求めて常に地中の蟻道を伸ばしているため、これによってマイホームが餌場にされることも、考えておかなければなりません。イエシロアリの場合その距離は数十mにおよびます。


 

Q2

蟻道(ぎどう)とは ?

A2 蟻道はシロアリ・被害発見の手がかり

ヤマトシロアリイエシロアリは巣から外に出るとき、必ず特殊な通路を造りその中を行き来します。これを蟻道といい、巣とすべての餌場は蟻道でつながっています。 蟻道は土の中では坑道で、地上に出ると土や排泄物で塗り固めたアーケ−ド状のトンネルとなります。シロアリはこの安全な蟻道をとおって餌場に通い、外に姿を見せることはありません(羽アリは別)。蟻道の内面は緻密に厚く塗られていて滑らかです。
アリも似た通路を造りますが、こちらは粗くもろいので識別は容易です。 
シロアリの蟻道はシロアリ独特のものであり、存否を調べる有力な手がかり・決め手となります。

ヤマトシロアリの束石上の蟻道と
束柱の被害
ヤマトシロアリの蟻道 
一部分を拡大


 

Q3

床下が湿気ていると何が悪いの?

A3 床下の教訓 湿気が「わが家」の寿命を・・・

床下の湿気はマイホームの大敵です。
同じ様な造りの家でも、乾燥した床下では木がびくともしていないのに、湿気の高い床下では触ると崩れるほどの被害を受けていることがあります。
そのあまりの違いに驚かされるのは、日々床下に接している私どもの、よく経験するところです。
この様な床下の知識から、マイホームを長持ちさせるためには、床下を乾燥させることが極めて重要であることを痛感するようになりました。
床下の構造材には、建物の全重量を支える役目があります。
本来、この大切な部分にはもっと十分な注意が払われるべきです.

木の傷みはシロアリと腐れ

木材が劣化する原因は、シロアリと腐朽菌です。シロアリの方は、乾燥すればいなくなるわけでもありませんが、いずれも床下が湿気ていると盛んに繁殖します。人も病原菌が繁殖しやすい環境では、病気にかかりやすいものです.木が傷みやすい環境にあれば、その環境を改善してやる必要があります.
床下の湿気、雨漏れ、給排水・水周りの漏れ、それにシロアリ、これを防げば大きな傷みの原因はなくなります。あとは紫外線や風雨などによる緩慢な自然の劣化が進むばかりで、木はその寿命に従ってずいぶん長持ちします。

湿気の原因は土の水と通気不良

床下の湿気は、土壌水分と床下の通気不良が主な原因です。土壌水分はさらに地下水の水位や土質、通気性は換気口の大きさや数、床の高さなどの要因に分けられます。
土壌水分対策は、大がかりな土木工事になりますが、床下に調湿剤を敷き詰める手っ取り早い方法もあります。

一方、通気対策としては、通気口を大きくする、数を増やす、風が通りやすい配置を工夫する、換気扇を取り付けて強制換気を図るなどの方法があります。

床下の乾燥で快適に暮らす

また、床下の湿気は木を傷めるだけでなく、床上の住まいの空間にも悪影響を与えます。部屋の中が湿気ると、カビやダニが増えます。 カビやダニの増加は、さらに諸害虫や疾病などの二次的な弊害を招く原因にもなります。 
床下の乾燥は、住まいを長持ちさせるばかりでなく、衛生的で快適な暮らしを支える効果があるわけです。
また何よりも、乾いた畳というものはとにかく気持ちがいいものではありませんか。

この機会に是非、マイホームの床下を点検されることを、お奨めします。(湿気対策関連商品



Q4

ほかに木を食べる虫は ?

A4 ヒラタキクイムシ類

シロアリ以外にも建物の木に穴をあける虫が何種類かいます。
多いのは、ヒラタキクイムシ科という甲虫のグループによるラワン材の被害です。 形や習性がよく似た種類が5種類余りいます。 被害のほとんどはヒラタキクイムシによるものでしたが、最近は新参のアフリカヒラタキクイムシ (シロアリ/羽アリ・かゆい虫・・・参照)による被害が増えています。 化粧ベニヤの下などに粉状の木屑を落とすことで発見されます。
シックハウス症候群の発症を避けるために、近年は建材の防虫処理を控えるようになっており、今後この種の被害の増加が懸念されます。 

ナガシンクイムシ類

これに次いで多いのは、竹の害虫チビタケナガシンクイムシです。 新築の和風建築に多く、初夏の夕刻に室内を飛び回り、所かまわず穴をあけてもぐりこむのが特徴です。前種同様、建築関係者泣かせの害虫です。                       そのほかの木を食べる虫は すまいの木の害虫

左から
アラゲヒラタキクムシ 
ケブトヒラタキクイムシ、
ヒラタキクイムシ、
ケヤキヒラタキクイムシ
チビタケナガシンクイムシ