TOP ページ /ムービー /シロアリ /マイホームのチェック /Q&A /住まいの害虫調べ /防除工事・サービス・関連商品 /会社案内
シロアリの被害 |
![]() |
シロアリの被害は、建物に限らず家財道具ほか多岐にわたります。 植物質のものを主食とし、動物質のものも食べるほか、化学合成品など餌以外の物にもよく穴を開ける習性があります。 建物の被害は、強度や耐久性の低下に直結します。道具類は、機能が損なわれると使い物にならなくなります。 美術・工芸品、文化財の類は価値が下がってしまいます。 また、地下にある高圧電線や電車の信号用電線などの埋設ケーブルが被害を受け、 莫大な損害や社会生活の混乱を招いたこともあります。 |
「羽アリを動画で見る」は>ムービー / 「シロアリの種類」は>シロアリの種類と見分け方 / シロアリ以外の すまいの「木の害虫」は>木の害虫
その他の「すまいの害虫」は>すまいの害虫 / 羽アリ・かゆい虫など・季節の害虫 / 動画は TOPページ でも見られます。
シロアリの種類により、食べ痕の状況・被害程度(速度)・被害範囲に違いがありま す。
【ヤマ トシロアリの被害 】
一般的に、食べ痕は汚く春材が食べられ秋材が残る・被害程度は 部分的に木材が空洞化する・被害範囲は床下が多い、
といった傾向が見られます。
春材( 年輪の色が薄くてやわらかい部分、色が濃くて硬いほうは秋材)
−主に範囲は床下−
しかし、床上の畳・家具・書籍、それに押入では衣類・寝具類のほか、浴室の窓枠が被害を受けることもまれではありません。
雨漏れ や水漏れがあればこれに沿って屋根裏にまで上がり、また地域や巣によっては、乾燥した場所でも被害を起こす加害性が強いものもいます。
−肝心かなめの部分が・・・−
木材への侵入は木口(木の横断面)から始まることが多いため、被害は木材のつなぎ目付近に集中する傾向があります。
大きな荷重が かかる土台や柱の接合部が、最も被害を受けやすいということになります。
例えば接合部に被害が起きた場合、柱の付け根が空洞になると、上からの加重を支えることができなくなります。
その力は周囲の壁にかかり、生じたひずみで亀裂が入ると、そこからしみ込んだ雨水でシロアリがさらに活発になり・・・といった具合に被害は進行します。
柱の被害:殆ど食べ尽くされている | 柱・畳・畳縁の被害:年輪沿いに食害 |
![]() |
![]() |
食べ痕がきれいで、春材を先に食べる・被害程度は激しく随所に空洞ができそこには巣状構造が造られることがある・被害範囲は 広い、という傾向があります。
−家全体が・・・ 屋根裏の木まで空っぽに−
地下に住むため、被害は床下から始まりますが、床下に止まらず、柱や壁から屋根裏に上がり、梁や桁などの太い横材を好んで加害し ます。
複数の被害が離れた部分で多発・同時進行し、成熟した巣は1シーズン中に、複数の個所で桁・梁を空洞にします。
建物にとってこれ 程危険なことはありません。また、まさかと思われる、鉄筋コンクリート造りのマンション上層階に巣を造る場合もあります。
屋根裏桁・梁の被害 | 床下大引きの被害 |
![]() |
![]() |
食べ痕がきれいで春・秋材を区別なく食べ、大量の砂粒状蟻糞を出す・被害程度は局所的に空洞がある・被害範囲は広い、という 傾向があります。
−野地板から土 台まで・・・砂粒様の糞が発見の手がかり−
家中の木が食べられます。
このシロアリは木の外には出ず(羽アリは別)、被害は直に接している木伝いに移っていきます。
被害の進行は割合緩慢ですが、長い年月食べ続けると床下から屋根まで家の隅々に広がり、空洞化も起こります。
被害材の下に砂粒状の小さくて堅い蟻糞が落ちて散らばっているのが特徴です。
同じ巣から出た羽アリ同士でもカップルを作るようで、新しい巣が近くにできる可能性があります。
スギ、ベイツガほか様々な種類の木材を加害します。
野地板(瓦の下に葺く板)
![]() |
![]() |
床板(スギ材)の被害 | 砂粒状の糞(1o方眼紙上) |
【加 害対象】
表1 部屋別の被害(神戸市のヤマトシロアリ被害家屋100軒中)1990年
部屋 | 浴室 | 便所 | 洗面所 | 台所 | 玄関 | 居間・廊下 |
被害軒数 | 67 | 45 | 32 | 16 | 29 | 46 |
合計が100を越えるのは、1軒の家で複数の異なる部屋に被害があることを示しま す。
表2 構造材の被害(神戸市のヤマトシロアリ被害家屋100軒中) 1990年
構造材 | 土台 | 柱 | 床束 | 大引 | 根太 | 床板 |
被害軒数 | 88 | 72 | 20 | 23 | 14 | 15 |
合計が100を越えるのは、1軒の家で複数の異なる構造材に被害があることを示しま す。
![]() |
![]() |
ヤマトシロアリによる 畳に隠れた柱の被害 |
ヤマトシロアリによる クレオソート処理土台の被害 |
表3 ヤマトシロアリとイエシロアリの加害物
区 分 | 種 類 |
木・竹 | 建物の構造材・門・垣・杭・家具・道具・切り株・倒木 |
ほかの植物質 | 畳・紙・木綿や麻の衣類や寝具・薬草・野菜・茸 |
動物質 | 革・絹製品・ペットフード・同じ巣のシロアリ |
非栄養物 | 各種合成樹脂(特に発泡製品)・ゴム・鉛 |
![]() |
![]() |
ヤマトシロアリによる綿布の被害 | ヤマトシロアリによる書籍の被害 |
![]() |
![]() |
ヤマトシロアリによる電気コードの被害 | イエシロアリによるスタイロフォーム (断熱材)の被害 |
![]() |
|
![]() |
![]() |
ヤマトシロアリによる防蟻加工発泡ポリスチレンの被害 φ3・L50cmの塩ビパイプにL50cmの棒状防蟻加工断熱材を入れ隙間にモルタルを詰めて固め、 一端にヤマトシロアリの飼育小コロニーを誘導したところ1年あまりで50cmの断熱材を貫通し、コロニーは正常であった。 |
表4 ヤマトシロアリとイエシロアリの木材の好み
選好性 | 樹 種 |
好む | マツ類、ヤナギ、2×4材* |
普通に食べる | ヒノキ、ベイツガ、スギ、サクラ、ラワン、モミ類ほか |
好まない | ヒバ、カシ、アピトンほか |
*市販の2×4材
![]() |
![]() |
スギをかじるヤマトシロアリ | ヒノキをかじるヤマトシロアリ |